2014/11/26

【monophonic tour】 at ロック製作所 2014.11.14 - 11.25




【monophonic tour】at ロック製作所 終了しました。

ありがとうございました。

初日に飾った花も最終日にはより美しい姿で、陽をまとっていました。

東京からはじまった【monophonic tour】。
repairのテーマでもある「こわれたら、はじまり」と通づる、「循環」をテーマに話を作り、第2回めとなるロック製作所では、前のテーマに加え、「白燈蛾の帝国・失くした言葉・朽ちゆくもの」と、成れの果ての”その先”を探しにいきました。


ロック製作所だからこそ出来た展示と演奏会。
ほんとうにたくさんの巡り合わせに感謝です。
展示終了後に改めて見た作品は、やはり自分たちの感情そのものでした。

ことばにしたい事とあえてしたくない事、「共鳴」に任せつづけようかな。



そして、これからrepairは2ndアルバム制作にとりかかります!

ちなみに次の【monophonic tour】は未定です。
その時が来たらお知らせしますね。来年かもしれないし、5年後かもしれない。
いや、10年後か…。







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「cocoon waltz」
(monophonic tour)より

繭の宙
ことばは深く眠っていた

ピアノの詩人は音紡ぎ
脈動の渦へ放り込む

指揮者は描く三角形
大きな 大きな 三角形


目覚めたことばが芽吹きだし
白い光に包まれる







2014/11/22

monophonic tour in 丹波・ロック製作所もあと少し!

早いもので、もうすぐ「monophonic tour」 in 丹波・ロック製作所での展示も終わりに近づいております。そんな明日はいよいよ演奏会。
まさか展示が始まる前に満席になるとは思っていなくて、しかもキャンセル待ちまでしていただけて、本当にこれほど幸せなことはありません! ありがとうございます!

今回の展示は東京から始まりました。せっかくロック製作所で展示をさせていただくので、東京で展示した作品に加え、作品を10点ぐらい追加したいと考えていたのですが、このタイミングで絵を担当の日下が大スランプに陥ってしまい、なかなか絵が描けず、結局仕上がったのが搬入の2日前でした。そこから谷口の方に言葉をつけてもらったので、きっと谷口はヒヤヒヤしたでしょう。(今、猛烈に反省しながら日下が書いております)

せっかくなのでそんな一枚がこちら。


「北の空の十字路」

ここは北の宙の上
雲平線の前で書きあぐねた境界線に
無音のヴェールを放っています

月の光が落ちてきて 閃光走って 道が開きました

北に成れ果てた言葉たちは星となって
右へ左へ 上へ下へ
すらすら すらすら 流れてゆきます

決して音は放ちません


先の記事でもお伝えした通り、今回の展示は日が暮れても、昼間とはまた違った雰囲気が楽しめます。そこでロック製作所さんの計らいで、昨日、今日と特別にナイト営業もしていただき、さらに25日も特別に営業していただき、展示も一日延長させていただけます!
今までロック製作所に来れなかった方も、演奏会のご予約に漏れてしまった方もぜひこの機会に遊びに来てさい! 詳細はこちら

個展も出来て、グランドピアノで演奏できて、調律師の方にも色々教わり、さらに
Nowheremanさんに演奏会の為の特別なケーキまで作っていただきなんだかrepairにとって至れり尽くせり。逆に来年が怖いです。

ですが明日は演奏会当日。来てよかったと思っていただけるように、精一杯がんばります!







2014/11/19

音も 光も 火も 人も

monophonic tourの搬入へ丹波市島のロック製作所へ行っておもったことを。

私達はアナログなものがとても大好きですが、実際作品を作る為にデジタルは欠かせません。絵を描く為に、日下はパソコンを使い、夜演奏する為に谷口は電子ピアノとヘッドホンを使います。アップライトピアノから電子ピアノに変えた時、物足りなさを感じていたはずなのに、慣れてしまうと指に伝わる振動の事すら、耳が感じる空間を飛ぶ音の感覚の事すらすっかり忘れてしまいます。

先日ロック製作所で行ったリハーサルでグランドピアノを弾き、トロンボーンと共鳴する体験をして、はっとなりました。あぁ、これか!!と二人で大騒ぎ。笑
こんな当たり前の事も日常に適応するうちにすっかり麻痺し、忘れちゃうようです…。

ロック製作所でのんびり過ごすと、太陽は登って沈んでいくんだなぁ。と。
星はこんなに明るくて瞬いているんだなぁ。山から現れた月は神様〜と手を合わせたくなるほど神々しくひかっていたんだなぁ。  火ってあったかくて、こんなにロマンチックなものだったんだなぁ。とか。笑

ほんとうにふつうのことで、あたりまえやん。となるところですが、体験に勝る事はない。と確信。次のアトリエはグランドピアノがおもいっきり弾けるところ!という諸々の野望。笑


そして、この空間、生に勝るものはない。と確信したので、展覧会の様子を写真でたくさんお届けしようと思います。 ぜひ、生で体験して頂きたいというねがいをこめて。

午前の風景


朝の支度
日下はカレンダーの包装をし、谷口はピアノを弾く。そして、瀬畑さんはオープン準備。
料理してる音ってとってもいい!

BGMがわりにと演奏してみたり…

monophonic tourのことばの中に、「深く深く実を落とす」というのがあります。
今回は展示中に朽ちて、変化していくものも展示したくて生花を何本か飾りました。
どんなふうに変化していくのかな…

山名酒造の「萬歳」という今はなきお酒のケースで作られた壁側には、前回の東京でのmonophonic tourの作品を展示しております。

夕刻には「シロヒトリ」の帝国が現れます。
はなしに出てくる「シロヒトリ」漢字で書くと「白燈蛾」、響きも含めて、とても美しく思います。

じっくり絵を眺めながら言葉を見てもらいたい思い、絵の前に椅子を置いています。
ことばは脇役。断片的なことばから世界を広げてもらえたらと思います。

今回のテーマは「シロヒトリの帝国」です。
この帝国をのぞきこんでみました。そして、展示案にはなかった麹蓋をつみあげて、蟻が蟻塚をつくるような気持ちで、作り、展示する事にしました。


帝国を照らすランプはロック製作所で眠っていた、細見さんお手製のランプです。
隅に追いやられた物悲しさと蜘蛛の巣をまとった哀愁に惹かれ静寂で美しい帝国を照らしてもらう事にしました。

この席は「蜘蛛にのまれた No.OPERA」
九つの置かれた椅子に9人座り、順に朗読する風景をみたいなと想像したりしてみたり。

この一角は視聴ルームです。
monophonic tourのための「monophonic tour」という曲をカセットテープで視聴できる場所です。揺れる音は古い映画のようで、味があります。
ちなみにリトルプレスとカセットテープのセットで販売しております。
(※デジタル音源のダウンロードコードもついてます。音は揺れません。)
そして、このトランクはgallery201の櫛田さんのご好意で一緒に回る事になった相棒


アルコールランプに照らされる、「waltz for snow」
火ってうっとりします。
展示の絵はジークレー印刷という、インクを吹き付ける手法の美術印刷を使用しています。発色も普通の印刷では出ない素敵さです。ぜひじっくりみてください。
ちなみに絵の販売も行っています。詳しくはロック製作所の瀬畑さん(一人で切り盛りされてますのですぐにわかります〜)にお問い合わせください〜




まだまだ紹介仕切れていませんが、こんな感じで展覧会開催中です。
ぜひ小旅行にお越し下さい〜

ロック製作所

 

2014/11/16

monophonic tour in 丹波・ロック製作所




すっかりブログでの告知が遅くなってしまいましたが、repair exhibition『monophonic tour』in 丹波・ロック製作所が11/14から始まっております。
23日の演奏会もありがたい事にすでに満席で、現在キャンセル待ちとなっております。
詳しくはロック製作所さんの方でも確認できますので、こちらもよろしくお願いします。
http://6954.jp/





写真は今回の展示の様子。ロック製作所のお隣の山名酒造さんの麹箱を大量にお借りしています。この場所はほんとに光の入り方が奇麗で、日が暮れても、とても幻想的な雰囲気を作ってくれます!

演奏会に興味を持って頂いた方には大変申し訳ないのですが、展示は営業時間ならいつでも観ることができますので、ぜひお越し下さい。 ロック製作所さんの料理もとても美味しくて、ほんとにおすすめです!

今後も展示会の様子や様々な情報をアップしていきますので、よろしくお願いします!


2014/11/04

【monophonic tour】 at gallery 201 2014.10.11 - 11.3
















あっという間に約1ヶ月の会期が無事に終了しました。
遠くで展示をする為にはいつも以上にたくさんの方の協力が必要で、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

今回メインルームと試聴ルームの2部屋に分けて展示したのが、とても好評で、音楽がゆっくり聞けたのがよかったと言っていただきました〜

ちなみに、この試聴ルームで使っているトランクはgallery201のオーナー櫛田さんのお父様がもともと使われていたもので、はじめてgallery201に見学へ行ったとき、宿泊させてもらう部屋のクローゼットを見せてくれた時に出会いました。
もう使われておらず、処分しようと思ってると聞いて、「立派すぎるのでもったいない!展示に使いたい!」といったのがきっかけでこのmonophonic tourの構想がはじまりました。   

滞在先のホステルの雰囲気を醸し出してくれたこのトランク。
これからもrepairとともに気まぐれな旅にでることになりそうです。
立派過ぎるので「ほしい。」とはなかなか言い出せずにいたのですが、最終日も近づき、思い切って言ってみたら、repairの手に渡って、また「はじまる」事をとても喜んでくださり、快諾して頂きました。

「こわれたら、はじまり」をテーマに作品を作っているrepairですが、不思議な事にこういった事が身近で起こり、引き寄せるものだなぁ。と深く頷くばかりです。笑

そして次のmonophonic tourは兵庫県丹波の市島にある「ロック製作所」というカフェで行います。こちらも偶然にもテーマというか大事にしてるものが一緒で「成れの果て」は果てしない。という言葉に尽きます。この話は改めて書こうと思います。

次回は11月14日からなので、まもなく始まります。
あわせて後日詳細をお知らせしますね。

まとまりきらないですが、本当にありがとうございました。
これからもまあるく繋がるものを大切にしていきたいと思います。